トイ・プードルをお利口さんにしつけたい!上手なしつけ方とは!?
トイ・プードルは、もともととっても頭が良く、飼い主にも従順です。
そのため、しつけをさせたり芸を覚えさせたりするのは、他の犬種よりも比較的しやすいのです!
しかし、飼い主が正しいしつけ方法を知っていないと、せっかくの頭の良いトイ・プードルも、暴れ回ったり、無駄吠えしたりしてしまう子になってしまいます!
ということは、愛犬を賢くて元気な子にさせるのか、そうでない子にさせるのかは、飼い主にかかっているということになりますね。
ここでは、お利口さんなトイ・プードルに育てるための上手なしつけ方について書いています。
幼犬、成犬、老犬によってしつけ方は若干異なりますが、どの時期にも通用する上手なしつけ方法について見ていきましょう!
もくじ
飼い主がしつけに神経質になり過ぎないこと!
「しつけがしっかりされていて、難しい芸までこなせるトイ・プードルにしたい!」と思っている人も少なくはないのでは?
しかし、人間と犬が共存していくためにある程度のしつけは大切ですが、難しい芸までこなせるようになるくらいまでする必要があるのでしょうか。
しつけや芸を厳しく教え過ぎてしまうと、愛犬に肉体的負担やストレスがかかってしまいます。
人間が快適に暮らせるようになるためのしつけは人間のエゴですし、サーカスに出るわけでもないのですから、厳しく、1日に何時間もしつけや芸を教える必要はないのです!
飼い主がしつけや芸を教えるのに神経質になり過ぎたり厳しくなり過ぎると、愛犬にもそれが伝わって飼い主のことを怖がってしまいますし、飼い主自身も滅入ってしまいます。
それが悪化すると、飼い主と愛犬との関係に溝ができてしまうことにもなりかねませんので、しつけや芸を教えるのに神経質になり過ぎないことが大切になりますよ!
しつけをするときは、最初は難しいかもしれませんが、「いつかできるようになるよね!」という気持ちでいた方が、飼い主にとっても愛犬にとっても良いのです!
家に迎えたらすぐにしつけを始める!
トイ・プードルを家の中に迎えたら、その日からしつけをした方が良いでしょう。
ただし、いきなり厳しいしつけをする必要はありませんよ!
トイ・プードルがその家のルールに慣れるために、ケージの場所やトイレの場所を教えたり、ご飯を食べる時間や寝る時間を覚えさせる程度で良いですよ。
その際、飼い主も愛犬と遊びたいのを少し我慢して、しばらくケージの中に入れておいたり、トイ・プードルがそわそわしていろんな場所のにおいを嗅ぎ始めたら、抱っこしてトイレに連れていくなどを数日間繰り返します。
すると、トイ・プードルは頭が良いので、1週間もすれば覚えることができるでしょう!
飼い主が「リーダー」だと覚えさせる!
家に迎え入れたトイ・プードルが、幼犬だとしても成犬だとしても、その家の「リーダー」が誰かを教える必要があります。
犬は一般的に、家族が複数人いたとしたら、自分(愛犬)を含め、「誰がリーダーで、次に誰が偉くて、自分は何番目で…」というように、無意識に順位をつけると言われています。
それは、生活の中で家族の人たちの反応や行動を見て、自然に行われるそうです。
なぜなら、もともと犬は、群れを成すオオカミを改良してつくった動物だからです。
群れの中でリーダーを決めるオオカミの血を受け継ぐ犬は、家族を群れと判断し、誰がリーダーなのかを本能的に決めているそうですよ。
そのため、しっかりとしつけをしようとするのであれば、飼い主がリーダーで、愛犬が下の立場だということを、愛犬に教えなければいけないのです。
たまに、家族の中でお父さんにだけ吠えるというトイ・プードルもいますが、これは、「他の家族は自分(愛犬)よりも上の立場にいるが、お父さんは自分よりも下の立場だ」と判断してしまっているためです。
このようなことを防ぐためには、いけないことはきちんと叱り、教えたことができたらおやつなどのご褒美をあげるなど、家族全員がメリハリのあるしつけをしなければなりませんね!
「失敗したら大きな声で怒鳴る」、「叩く」は絶対にNG!
犬にしつけをするとき、失敗したときに愛犬に怒鳴りつけて叱ったり、叩く人がいます。
特にトイレトレーニングのときが多いですね。
例えば、家のフローリングやカーペットに粗相をしてしまったときに、とても大きな声で、「コラッ!!!そこはトイレじゃないでしょ!!!」と言ってお尻などを軽く叩くなどです。
しかし、愛犬は、悪いことをしようと思ってわざとトイレ以外の場所でしたわけではありません。
まだトイレを覚えていない愛犬は、生理現象で尿意や便意をもよおしたので、してしまっただけなのです。
そのため、大きな声で怒鳴られても叩かれても、愛犬は粗相をしたことが悪いことだとは思わず、飼い主が何を言っているか、なんで起こったのか、なんで叩かれたのかが全く理解できません。
いくら頭の良いトイ・プードルでも、最初からトイレができる子なんて1匹もいませんからね!
そして、その怒鳴られたり叩かれたりしたことを、「トイレ以外の場所でしたこと」だとは思わず、単純に、「おしっこやウンチをしたから叱られたんだ!」と思ってしまいます。
また、叱り方によっては、「おしっこやウンチをすれば構ってくれるんだ!」と勘違いをしてしまうこともあります。
愛犬がそう思ってしまうと、家族に隠れて、または構ってもらいたいときにおしっこやウンチをしてしまうようになってしまいます。
そのようなことになってしまっては、粗相が直るどころか、悪化してしまいますよね!
正しくしつけをしようと思うのであれば、「怒鳴らない」、「叩かない」を徹底することです。
愛犬が教えたことができたときのみ「ちょっとオーバーかな?」というくらいに褒め、失敗してしまったときには何も言わない方が、犬のしつけには効果的なのです。
特にトイレトレーニングのときには、愛犬がおしっこやウンチをする時間帯を見極め、飼い主がトイレに連れていくという方法も効果的ですよ!
それをしばらく続けていけば、トイ・プードルは賢いので、「おしっこやウンチがしたくなったらここに来るんだ」ということを理解してくれるのです!
しつけをするときの言葉を統一する!
しつけをするときには、「ダメ!」、「待て!」、「おりこう!」などの言葉を統一させることも大切です!
犬が言葉を覚えていけるのは、音で言葉の意味を捉えているからです。
そのため、同じ音を何度も聞かせれば、「このときにはこうして良いんだ、ダメなんだ」と、だんだんと理解していってくれるのです。
何度も同じ音を聞かせることによって効果があるため、家族で違う言葉を使っている場合は、愛犬を混乱させないためにも、必ず同じ言葉に統一させましょう!
しつけをするときの言葉は短いものにする!
しつけをするときの言葉は、短くてインパクトのある言葉にした方が良いでしょう。
犬は、人間と違って、長い言葉を話しても同じ音に聞こえてしまい、理解することができません。
そのため、犬が音で覚えやすい、「ダメ!」、「待て!」、「おりこう!」などの言葉にすると良いですよ!
<「よしよし」と「よし」には注意!>
また、褒めるときの「よしよし」と、OKの意味の「よし!」には注意が必要です。
同じ音のため、愛犬は、どちらの意味で理解したら良いのか分からなくなってしまうのです!
褒めるときに「よしよし」を使うのであれば、OKの意味のときには「オーケー」を使う、または、OKの意味のときに「よし!」を使うのであれば、褒めるときには「グッド!」や「おりこう!」を使うと良いですよ!
しつけはメリハリをつけて!叱るときは短く!褒めるときはオーバーに!
しつけをするときは、メリハリが肝心です!
<叱るときは?>
叱るときにいつまでも叱り続けていたら、しつけの効果は激減ですので、短い言葉で一回「ダメ!」と言ったら、それでもうおしまいにした方が良いのです。
きちんと愛犬の目を見て、怒った表情を見せて、いつもと声色を変えれば、「これをやったから飼い主さんが怒ってるんだ!」と理解することができますよ!
<褒めるときは?>
叱るのとは反対に、褒めるときは、少しオーバー気味にたくさん褒めてあげましょう!
大好きな飼い主さんに褒められれば、愛犬はもっと褒められたくて、喜んでその行動をしようとします。
褒めるときにおやつをあげるのも効果的ですが、それよりも、飼い主に頭や身体を撫でられて、嬉しそうな顔を見るのが大好きなのです!
人間に危害を加えそうなクセは早めにしつけする!
人間に危害を加えそうな「噛み癖」、「マウンティング行為」、「吠え癖」などは、他の人や犬に危害を加える可能性がありますし、成犬になるとなかなかしつけ直すことが難しいため、幼犬のうちにしつけておくことがポイントになります。
<噛み癖の場合>
噛み癖は、幼犬の歯が生え始めるときによく見られる行為です。
幼犬は、歯が生えてくると歯茎がかゆくなるのでいろんなものを噛むのですが、飼い主の指や家具なども噛むことがあります。
幼犬のときに噛むことはダメだということを覚えさせないと、成犬になってからも人間やいろんなものを噛むようになってしまいます。
家族と過ごすときに、じゃれあっている延長線で甘噛みをすることがあったら、「ダメ!」と一言叱ってから、噛んでも良いおもちゃを与えると、おもちゃ以外のものは噛まないようになりますよ!
<マウンティング行為の場合>
マウンティング行為とは、犬が他の犬や人間、ぬいぐるみなどの上に乗りかかり、腰を振る行為のことを言います。
主に、発情期のオス犬に見られる行為なのですが、メス犬も行うことがあります。
オス犬もメス犬も、興奮して喜んでいるときに行ったり、自分が上の立場にいるという順位を示すために行ったりします。
マウンティング行為は、人間が見ると少し恥ずかしいような感じがするので、行為をし始めたら早めにやめさせることがポイントです。
マウンティング行為を行ったときは、叱るよりも、無視するという方法でしつけた方が効果的です。
飼い主が大好きなトイ・プードルにとって、無視されることは大きなダメージになりますので、マウンティング行為をやめたら、きちんと褒めてあげることが大切ですよ!
<吠え癖の場合>
犬が吠える声は、とってもよく響きますので、吠え続けている場合は近所迷惑になります。
また、見知らぬ犬に吠えられたら、誰でも「噛まれるのではないか」と恐怖を感じますよね。
他の犬も、吠えられたら寄ってこなくなりますので、吠え癖のある子は早めのしつけが大切です!
しかし、吠えるのにもさまざまな理由がありますので、まずは飼い主が愛犬の気持ちを理解してあげて、それに対処することが大切になります。
ただし、無駄吠えの場合は無視をすることが最も効果的です。
叱ると、構ってくれたのだと勘違いし、無駄吠えは直りませんからね。
無視をすれば、「吠えても意味がない」と理解し、吠えることをやめるようになりますよ。
また、何かものを落としたり、飼い主が「パン!」と1回手を叩くなどして大きな音を出し、愛犬の注意を逸らすのも効果的ですよ!
可愛い目で見つめられてもひるまない!
好きな犬種のトイ・プードル、さらに愛犬という2つの可愛い要素を持ち合わせた愛犬は、もう、何をしていても可愛いですよね!
特に自宅に愛犬を初めて迎え入れたときには、可愛さに夢中になってしまい、しばらくは甘やかした日々を送ってしまうかもしれません。
しつけをしようと思っても、その可愛い目で見つめられたら、いたずらをしても許してしまうことも多いのではないでしょうか。
しかし、飼い主は、その可愛い目にひるんではいけませんよ!
トイ・プードルは頭が良いため、成犬になってもしつけをすることは可能ですが、愛犬と人間の双方が快適に暮らしていくようになるためには、家に迎え入れた頃からしつけをすることが重要になるのです!
叱るときはしっかりと叱り、褒めるときは大いに褒めるというメリハリのついたしつけは、愛犬にとってもストレスがなく暮らしていけるようになるのです。