トイ・プードルの被毛はなぜ抜けにくい!?
犬の被毛の種類は2種類!
犬の被毛には、「ダブルコート」(二重毛)と「シングルコート」(単毛)と呼ばれる2種類の被毛があります。
犬種によって異なり、毛が生え変わる周期も違います。
<ダブルコート(二重毛)とは?>
ダブルコート(二重毛)とは、毛が二重になって生えている構造のことを言います。
オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)という2種類の毛が重なって生えているのです。
コートを二重に羽織っているように見えることから、「ダブルコート」と呼ばれているんですよ。
オーバーコートとアンダーコートは同じ毛穴から生えており、1つの毛穴から、約7~15本程の毛が生えています。
オーバーコートは、毛の太さが太く、身体の表面を覆って皮膚を守る役割をしていて、アンダーコートは、毛の太さが細くて柔らかく、オーバーコートの下に生えているという仕組みになっています。
アンダーコートは、オーバーコートよりも長さが短く、密着して生えていることから、皮膚を保湿したり、体温を保ったり、皮膚を水から守る役割をしているんですよ。
ダブルコートの犬種の場合、このアンダーコートが、毛の生え変わりの時期(換毛期)の春と秋に、大量に抜けるので、カーペットが敷いてある家は、結構な抜け毛の量になります!
春では、アンダーコートを抜けさせて量を減らすことによって、夏の暑い時期に備えているのです。
秋では、冬の寒い時期に備えて、体温を暖かい状態で保つことができるように、保温性のあるアンダーコートを生えさせます。
ダブルコートの被毛を持つ犬種は、ミニチュアダックスフント、ポメラニアン、チワワ、ゴールデンレトリーバーなどの、寒い地方で改良された犬種に多いですよ。
<シングルコート(単毛)とは?>
シングルコート(単毛)とは、毛の生え変わりの時期、つまり換毛期がない被毛のことを言います。
アンダーコートがなく、オーバーコートのみの構造になっているため、「シングルコート」と呼びます。
ダブルコートの犬種は、アンダーコートが抜けるために、「換毛期」がありましたが、シングルコートの犬種はアンダーコートがないために、「換毛期」がないのです。
そのため、毛が抜けて、カーペットが毛だらけになってしまうということがありません!
しかし、アンダーコートがないため、体温を保温することができず、寒さに弱いという特徴がありますね。
トイ・プードルの被毛は、「シングルコート」に当たります。
その他シングルコートの被毛を持つ犬種は、ヨークシャーテリア、マルチーズ、パピヨン、フレンチブルドッグなどがいますよ。
トイ・プードルの被毛はかなり特徴的!
先にも紹介しましたが、トイ・プードルの被毛は、シングルコートで抜け毛がほとんどなく、においもこもりにくいため、体臭が他の犬種と比べると少ないです。
シングルコートの被毛を持つ犬種の中でも、特にトイ・プードルは毛の量が多く、毛の硬さも硬いです。
また、クルクルとした巻き毛で、密着して生えていることが特徴的です。
シングルコートで巻き毛であるために、注意しなければいけないことがあります!
抜け毛がほとんどないため、放っておくと伸び続けてしまうことです。
また、硬さが硬い巻き毛のため、毛玉もできやすく、ほどけなくなってしまうこともありますね。
そのため、飼い主は、定期的なブラッシングとカットをしてあげなければいけませんよ!
シングルコートで、普段の抜け毛はほとんどありませんが、換毛期になるとオーバーコートが冬毛や夏毛に生え変わるため、多少の抜け毛は見られます。
また、子犬から成犬になる頃、子犬の柔らかい毛から、成犬の硬い毛に生え変わる時期も、抜け毛が見られます。
特にこの時期は、ブラッシングをこまめに行い、生え変わりを促進させてあげると良いですね!
<トイ・プードルと言えばバリエーション豊富なカット!>
トイ・プードルと言えば、バリエーションが豊富なカットですよね!
その中から好きなスタイルを選んで、カットを楽しんでいる飼い主が非常に多いですね!
トイ・プードルは、カラーバリエーションも豊富にあり、初めて犬を飼う人も、お気に入りのトイ・プードルを選びやすいんですよ!
ジャパンケンネルクラブでは、トイ・プードルは、全身が一色であることが理想とされています。