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飼い主さんに知ってほしい!トイ・プードルがかかりやすい病気とは!?

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人間にも、遺伝や性別によってさまざまななりやすい病気があるように、トイ・プードルにもなりやすい病気があります。

トイ・プードルは、もともと健康的な犬種ですが、遺伝や交配によって遺伝性の病気を抱えている場合もあります。

病気になってしまう前に健康診断などを受けさせる必要もありますが、トイ・プードルを飼う前に、トイ・プードルがなりやすい病気を知っておき、その病気にならないようにすることも大切なことですよ!

ここでは、トイ・プードルがなりやすい病気を紹介していきます。

 

ホルモンの分泌量が過剰になる「副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)」とは?

副腎皮質機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)とは、副腎皮質から出る副腎皮質ホルモンが、過剰に分泌されることによって起こる病気です。

腎臓の横にある小さな臓器の「副腎」を、「クッシング」と言うため、「クッシング症候群」とも呼びますね。

トイ・プードルでは、6歳以上のシニア犬に多く発症される病気です。

トイ・プードルの他にも、ミニチュアダックスフンドやヨークシャーテリアなどの小型犬にも多く見られる病気ですよ。

 

<症状は?>

症状は、水を大量に飲む、ご飯を大量に食べるのに痩せている、尿の量や回数が多くなる、胴の被毛が左右対称に脱毛する、肥満になる、お腹が腫れるなど、さまざまな症状が起こります。

副腎は、ホルモンを分泌する臓器で、免疫や代謝、炎症の制御などに大きく関わっている臓器なので、たくさんの症状が出てしまうのです。

 

膝のお皿が外れてしまう「膝蓋骨脱臼」とは?

膝蓋骨脱臼(しがいこつだっきゅう)とは、後ろ脚の膝のお皿が、正常な位置から外れたり、ずれたりしてしまう病気です。

トイ・プードルやミニチュアダックスフンドなどの、小型犬に多く見られる病気ですね。

膝蓋骨脱臼は、産まれた頃から変形した骨を持っている先天性の場合と、転んだり落下したりして、骨が変形してしまった後天性の場合に分かれます。

症状によって、グレード1~4に分かれており、グレード1や2の場合はリハビリを行う程度で良いのですが、グレード3や4になると、手術をしなければならない場合もありますよ。

 

<症状は?>

症状は、後ろ脚を引きずって歩く、膝が腫れる、散歩を嫌がったりするなど、比較的発見しやすい症状が見られます。

膝蓋骨脱臼にならないようにするためには、床にカーペットを敷いたり、高いところから飛び降りたりしないようにして、愛犬が滑ったり転んだりしないようにすることが大切ですよ!

 

突然発作を起こす「てんかん」とは?

てんかんとは、突然発作のような痙攣(けいれん)を起こしてしまう病気です。

脳内に病気がないのにも関わらず、脳の神経細胞が異常興奮することによって起こると言われていますが、はっきりとした原因は分かっていないのが現状です。

100頭に1頭が起こる病気だと言われているため、稀ではない病気ですよ。

 

<症状は?>

症状は、数分間倒れて仰向けになって痙攣をおこしたり、口から泡を吹いたり、脚がピンとひきつったりします。

ただし、この症状も、身体の一部のみ痙攣を起こす場合と、全身に痙攣が起こって、意識がなくなってしまう場合があります。

しばらくすると症状がおさまり、何もなかったかのように生活すればしばらく様子を見れば良いですが、20~30分痙攣が続いていたり、痙攣を起こす頻度が多い場合は病院へ行き、獣医の指示を受けた方が良いですよ!

病院へ行くと、てんかん剤という薬を処方される場合もあります。

 

股関節の骨が壊死してしまう「レッグペルテス(大腿骨頭虚血性壊死症)」とは?

レッグペルテスとは、股関節を作る骨の中の血管の流れが悪くなったり損傷したりして、骨の一部が溶けて、関節が変形したり、壊死がおこってしまう病気です。

「大腿骨頭虚血性壊死症(だいたいこっとうきょけつせいえししょう)」とも呼ばれます。

小型犬の、1歳未満の子犬によく見られる病気で、遺伝性で起こる可能性が高いと言われていますね。

レッグペルテスは、薬では治らない病気のため、手術が必要になります。

 

<症状は?>

症状は、後ろ脚を引きずって歩く、脚を上げたままにする、いつもと違うような座り方になるなどです。

酷くなっている場合、後ろ脚を触ると、「キャン!」と鳴いて、酷く痛がりますよ。

放っておいても治る病気ではないため、症状が見られたら病院へ連れて行ってあげましょう!

レッグペルテスになると、ほとんどの場合手術をすることになりますが、壊死した部分を切除して手術をし、リハビリを行えば、また元通りの生活を送ることができますよ!

 

耳の中が炎症を起こしてしまう「外耳炎」とは?

外耳炎(がいじえん)とは、音を捉えて入ってくる耳の道、「外耳道」という部分に汚れが溜まったりして菌が繁殖し、炎症を起こしてしまう病気です。

耳垢が溜まっている場合、腫れ物ができている場合、アレルギーやアトピーが原因の場合などが考えられます。

プードルやミニチュアダックスフンド、ラブラドールレトリーバーなどの、耳が垂れている犬種に多く見られる病気ですね。

 

<症状は?>

症状は、頭を激しく振る、耳を頻繁にかく、耳から臭いにおいがする、耳垢が臭い、耳垢の色が濃い、耳の中に湿疹ができているなどがあります。

外耳炎が酷くなると、さらに耳の奥の病気の「中耳炎」や「内耳炎」などになってしまい、鼓膜にまで影響を及ぼす可能性がありますので、症状が見られたらすぐに耳の中を治療してあげましょうね!

特に梅雨の湿気が多い時期や、夏の暑い時期になりやすい病気なので、こまめに耳掃除をしてあげると良いですね!

また、犬は耳の中にも毛が生えているため、月に一度程度は耳の毛を抜くこと、トリミングで短くカットすること、耳の中を乾燥させてあげることも予防策になりますよ。

 

心臓の弁が正常に機能しない「僧帽弁閉鎖不全症」とは?

僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)とは、心臓の中にある「僧帽弁」が変形したり弱くなったりすることで、正常に弁を封鎖できず、血液が逆流してしまう病気です。

「僧帽弁」とは、心臓の左心室と左心房を分けている弁で、血液の逆流を防ぐ役割をしているため、機能しなくなると血液が逆流してしまうのです!

この病気が起こる原因は解明されていませんが、遺伝性の病気の可能性が高いと言われています。

 

<症状は?>

症状は、不整脈を起こす、咳をする、ゼーゼーとした息づかいをするなどがあります。

これは、僧帽弁が正常に機能しないことによって心臓の働きが弱くなるため、心臓が大きくなり、気管を圧迫してしまうために起こる症状です。

病気が酷くなってくると、嘔吐をしたり、肺水腫が起こることによって呼吸困難になるなどの症状も引き起こしてしまいますので、早期発見が重要になるのです!

具体的な治療方法がないため、食事療法や運動制限などを行い、病気の進行を抑える程度の対策をとるしかありません。

また、血管拡張剤などの薬物療法を行う場合もありますよ。

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