トイ・プードルのカットの種類はこんなにもたくさん!
トイ・プードルは、毛の量が多く、シングルコートで毛が伸び続けるため、定期的にトリミングをする必要があります。
トイ・プードルのトリミングは、他の犬種にはできないような、非常にバリエーション豊かなカットスタイルがあり、トイ・プードルを飼うことの醍醐味と言っても過言ではありませんね!
カット次第で、元祖トイ・プードルと言えるようなスタイルや、テディベアのようなスタイル、ライオンのようなスタイルなどにできます。
トイ・プードルをカットする際は、「クリッパー」というバリカンで被毛を刈っていくため、「クリップ」と呼ばれています。
昔、トイ・プードルをカットする際は、トイ・プードルの使用方法によってカットスタイルを変えていましたが、現代の日本では、ほとんどがペットとして飼われているため、可愛く見せるようなカットスタイルが主流になっていますね!
トリミングをしに行く際は、ほとんどの人がトリミングサロンや、ペットの美容室に行くことでしょう。
トリミングが終わった後に、イメージと違うと思うこともあるかもしれません。
しかし、これは、トイ・プードルも人間と同じように、顔の形やマズルの長さ、被毛の量や毛質などがそれぞれ異なるために起こるのです。
そのため、写真を見せて自分の理想だけをトリマーに伝えるのではなく、トリマーのプロの意見を取り入れ、相談した上で決めることが大切ですよ!
自分の子が最高に可愛くなるようなカットスタイルを選べると良いですね!
では、そのカットスタイルとは、どんな種類があるのかを紹介していきます!
もくじ
プードルと言えば誰もが想像つく!「コンチネンタル・クリップ」
コンチネンタル・クリップというカットスタイルは、「プードルと言えば?」と言われてすぐに想像がつくような、スタンダード・プードルによく施されていたカットスタイルです!
胴体の半分の位置からお尻の部分、後ろ脚の半分まで被毛を刈り込み、脚の下半分はモコモコの被毛を残します。
前脚も後ろ脚と同様、上半分は刈り込み、下半分は被毛を残してブレスレット(ポンポン)を作っています。
顔周りや胸の部分は被毛の長さを綺麗に切り揃え、ふわふわしたように見せています。
プードルがサーカスに出るときに採用されるスタイルですが、最近では、トイ・プードルにもよく採用されていますよ!
見た目がとってもゴージャスになりますよね!
刈り込みの部分は、地肌が見えるほど刈り込むため、身体が細い子の場合は貧弱に見えてしまいますので、少し体格が良い子の方が似合うかもしれませんね!
目、鼻、口の周りの被毛は、刈り込む部分の長さ程ではありませんが、短くカットするため、顔がはっきりと見えることが特徴的ですので、マズル(鼻から口にかけての部分)が長い子に非常に似合うカットスタイルですよ!
仔羊のような可愛さに!「ラムクリップ」
ラムクリップというカットスタイルは、トイ・プードルよりも大きいサイズのプードルによく施されていたカットスタイルですが、最近ではトイ・プードルにも浸透してきています。
仔羊(ラム)のような見た目になることから「ラムクリップ」と呼ばれているんですよ!
テディベアカットが流行るまでは、このラムクリップをしているトイ・プードルが非常に多かったんです。
目からマズルにかけてバリカンで短く刈り込み、頭や耳、顔周りの被毛は、長さを整える程度で、ほとんど手を施しません。
身体の被毛は、モコモコ感が残るような長さでカットし、身体のラインが分かるようになっています。
顔周りをバリカンで刈るため、マズルが長い子や、身体全体が細く、手足が長い子にお勧めのカットスタイルです!
耳の毛を残してリボンを付けることも多いので、男の子よりも女の子に人気な傾向にありますよ!
また、仔羊をイメージしているため、カラーがホワイトの子に好まれる傾向にあります。
昔からのショースタイルを今も受け継ぐ!「イングリッシュ・サドル・クリップ」
イングリッシュ・サドル・クリップというカットスタイルは、ドッグショーに出るためのスタイルの1つで、トイ・プードル本来の身体の形の美しさを際立たせるカットスタイルです。
コンチネンタル・クリップと同様、スタンダード・プードルに非常によく似合うカットスタイルですが、マズルや手足が長いトイ・プードルにも非常によく似合いますよ!
頭や耳の被毛を長く残し、頭に冠をかぶっているような扇の形にカットします。
胸周りの被毛は丸くなるように長さを長めにカットし、前脚の上半分を刈り込み、下半分の部分ににはポンポンを作ります。
胴体半分の部分にラインを入れるようにカットし、前半分と後ろ半分の被毛の長さを変えて、メリハリをつけます。
そして、お尻から後ろ脚にかけて、3つのブレスレット(ポンポン)を作り、胴体の半分のラインの部分には、「キドニーパッチ」と呼ばれる、三日月形の刈り込みを入れることも特徴的ですね!
コンチネンタル・クリップと同じく、見た目が非常にゴージャスになるため、成犬になって、マズルが長くなったときにお勧めのカットスタイルなんです!
サマーカットにおススメ!「サマー・マイアミ・クリップ」
サマー・マイアミ・クリップというカットスタイルは、プードルらしい、高級感のあるカットスタイルで、コンチネンタル・クリップやイングリッシュ・サドル・クリップと同様、ショーに出るためのカットスタイルです。
目からマズルにかけて刈り込み、頭の被毛は丸くカットします。
耳の被毛も長めに残し、ゴージャス感が出るようにします。
そして、胴体全体と前脚と後ろ脚の上半分にかけて被毛を短くカットし、前足、後ろ足、尻尾の部分にポンポンが1つづつ作られていることが特徴的ですよ!
全体的に被毛を短くするため、このポンポンが際立って可愛いですね!
コンチネンタル・クリップやイングリッシュ・サドル・クリップと同じく、顔の被毛を刈り込むため、マズルや手足が長い子にお勧めのカットスタイルです。
また、サマー・マイアミ・クリップは夏の暑い時期に、サマーカットとしておススメです!
被毛が長いと、トイ・プードルが暑がりますからね!
このサマー・マイアミ・クリップをすれば、胴体の被毛の長さが短くなって涼しくなるためおススメですよ!
トイ・プードルの人気カットスタイルナンバー1!「テディベアカット」
テディベアカットというカットスタイルは、トイ・プードルの人気の火付け役となった、日本発祥のカットスタイルです。
テディベアカットは、被毛の長さや形によって印象が変わるため、カットする際は、どんな風にしたいかをトリマーに細かく注文した方が良いですよ。
基本的に、顔周りの被毛を長めに残し、整えるのみにカットします。
そして、身体の部分はモコモコの印象になるような長めの長さでカットします。
全体的に、テディベアのぬいぐるみをイメージしたような、ふわふわ、モコモコになるようにカットされているんですよ!
マズルが短い子がよく似合うカットスタイルです。
特に、子犬の頃にはマズルが短いため、テディベアカットがおススメなのです!
モコモコでよちよち歩く姿は、まるでぬいぐるみが歩いているような可愛さですよ!
トイ・プードルを飼っている人が、一度はペットにさせてみたいカットスタイルNO.1ですね!
まん丸アフロスタイルが可愛い!「アフロカット」
アフロカットというカットスタイルは、耳から頭全体にかけて長めに被毛を残し、丸くアフロの形になるようにカットしています。
マズル部分の被毛を短めにカットするよりも、長めに残すと可愛い印象になりますよ!
アフロの部分が目立つように、身体の被毛は、比較的短めにカットされていることも特徴的です。
耳から頭全体の部分の被毛の長さが必要になるため、なるべく伸ばしてからカットしに行きましょう!
アフロカットは、耳が小さめの子や、被毛の量が多い子がカットしやすく、非常によく似合います。
また、オス・メス、どちらにもよく似合うカットスタイルですね!
アルパカと見分けがつかない!?「アルパカカット」
アルパカカットというカットスタイルは、その名の通り、アルパカに似せたカットスタイルです。
アルパカが世間に浸透し始めてから、このカットスタイルが誕生しました。
全体的に被毛の長さを長めに揃え、首と胴体の境目がないようにカットされていることが特徴的ですよ!
そして、耳の被毛を全て刈ってしまい、頭と首のモコモコの被毛の中からちょこんと耳が見えるようになっているのが可愛いですね!
脚の付け根はくびれを作ったようにカットし、脚は胴体よりも少し短めの長さでカットします。
このようにカットすると、アルパカに非常によく似るんですよ!
どのカラーの子でも似合うカットスタイルですが、よりいっそうアルパカに似るのは、やはりホワイトやクリーム、シャンパンなどの薄いカラーの子ではないでしょうか!?
カッコ良くしたい男の子におススメ!「モヒカンカット」
モヒカンカットというカットスタイルは、頭の真ん中の部分の毛を三角に尖らせてカットさせています。
モヒカンカットは、三角の頭の部分がチャームポイントなので、身体の部分は自由な長さでカットすれば良いですよ!
モヒカン部分の形や大きさで、印象がガラッと変わります。
頭の被毛の三角部分を大きくしたり長めにしたりすると、強そうにカッコ良くなりますね!
その反対に小さめにすると、可愛らしい印象になります。
モヒカンカットは、元気なオスの子によく似合うカットスタイルですよ!
その他、モヒカンカットによく似た形で、モヒカンよりも頭の被毛とおでこの部分の被毛を長めに残してリーゼントのようにさせた「リーゼントカット」や、背中の被毛を三角の形に連ねてカットした、「恐竜カット」というカットスタイルもあります。
これらのカットは、モヒカンカットの応用編で、どこの部分の被毛を長く残すかによって変わるだけなので、基本的なカット方法は変わりませんよ!
口周りのモコモコの被毛が可愛い!「ピーナッツカット」
ピーナッツカットというカットスタイルは、目の周りと頬辺りまでの被毛を短くカットし、鼻と口辺りの被毛は長めにカットし、モコモコになるようにしています。
そして、目から上のおでこから頭にかけての被毛は少し厚めに残すことによって、横から見るとピーナッツの形に見えることから、「ピーナッツカット」と呼ばれているんですよ!
顔周りの被毛は、ブラッシングをするときに絡まることが多いため、あらかじめ汚れやすい顔周りの被毛を短くすることによって、毛玉や絡まることを防ぐ効果もあるのです!
鼻と口周りの被毛がチャームポイントとなるため、マズルが長い子にとってもよく似合うカットスタイルです!
口周りの被毛の長さを変えることによって、全く違った印象になるので、長さを変えて楽しんでみるのも良いですね!
また、身体はどんなカットにしても良いので、実に多くのスタイルができますね!
夏の暑い時期には是非やってあげたい!「サマーカット」
サマーカットというカットスタイルは、夏の暑い時期に、全体的に被毛を短くカットしたカットスタイルです。
特に何mmの長さという決まりはありませんので、自由にカットが楽しめます!
例えば、胴体部分の被毛をハートや星のマークに施したり、頭をアフロやモヒカンにしたり、顔をピーナッツカットにしたりなど、個性を出すことができますよ!